菓匠 佐藤饅頭
それは周りからしたら、きっと単なる世間話にしかきこえないもの。でも、そん
頑固に黙々と、己の道を突き進む。うつわ職人ときいてイメージするのは、不器
「喫茶店の良さは、たった一日や一回じゃ分からないよね」。眉にしわを寄せて
取材中に何度も「使命」という言葉がでてきた。そこから感じられるのは、周り
実に、堅実で実直な人だといつも感じる。多くの観光客が集まる波佐見・西の
服に袖を通した瞬間、こんなに胸を躍らせたのはいつぶりだろう。そう感じるほ
間違いなく、パン屋という世間一般のまとめ方が似合わないお店だった。それは
自分の気持ちに、正直でいること。それは決して人を傷つけたりするワガママで
印象に残ったのは、なんだかこちらも明るい気持ちになるようなとびっきりの笑
靴を脱いで薄暗い店内に入った瞬間から、非日常の特別なひと時は始まっている