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秋の味覚といえばやっぱり栗。

菓匠 佐藤饅頭

CROSSROADS COFFEE岩田将太朗さん

自分の気持ちに、正直でいること。それは決して人を傷つけたりするワガママではなく、心に決めた納得のいく道をぶれずに歩き続けること。古びたレンガ調の壁が特徴的なカフェを営む岩田将太朗さんの、まっすぐでありのままの姿勢が訪れた人を安心させて、いつの間にかその歩みを応援するファンにしているのかもしれない。
 佐世保駅裏の港近くに佇む複合商業施設〈ブリックモール佐世保〉。その玄関口にいち早く店を構えたのが〈クロスロードコーヒー〉だ。古民家の雰囲気を活かした空間はシックでありつつ居心地がよく、岩田さんとの会話もついつい弾んでしまう。「お店を始めたきっかけは、佐世保の〈スローハンド〉のコーヒーを飲んだことです。本当にびっくりするくらいおいしくて。そこからもっとコーヒー自体を知りたいという好奇心が生まれて、自分で勉強しました」。イベント出店などで経験を積みながら腕を磨き、夢として描いてきた自分だけのお店を念願叶ってオープンした。ボードに書かれたメニューはコーヒーやエスプレッソなど、定番のドリンク数種類だけ。無理に手を広げることもなく、岩田さんはあくまで等身大でお店に立ち続ける。「色々種類は増やしたいけど、自分が今、自信をもって提供できるコーヒーで喜んでもらいたくて」。自らが惚れ込んだ〈スローハンド〉から仕入れたコーヒー豆。自分の色を強くだすのではなく、あくまで豆に寄り添った抽出で、やさしいおいしさの一杯を淹れてくれる。
 オープン直後に大賑わいでも、その後はパタッと客足が遠のく。そんな話はよくあるものだ。しかし岩田さんは「オープン直後から通ってくださる常連の方も多くて。もう、満足感でいっぱいです」とうれしそうに話す。肩に力を入れすぎず、ありのままの自分でもてなす。そんな自然体な岩田さんの魅力が訪れた人にも伝わり、初めて訪れても不思議とほっと安心するのかもしれない。そんな風に書いている自分自身、取材後も話が弾んで、コーヒーカップが空になっていたことさえ気づかなかった。

Editing Data

・基本情報
佐世保市万屋町2-8
11:00~19:00
7席(店舗奥共用スペースに席あり)
Pなし
禁煙

 

・取材メモ
取材日…11/17(金)
天候…曇り
取材時間…1時間10分
来店回数…1回目

間違いなく、パン屋という世間一般のまとめ方が似合わないお店だった。

Oguraya

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